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エンボスステンレス凹み(エクボ)傷

こんにちは代表の水﨑です。

さて、今回はキッチンのステンレス天板の凹み(エクボ)リペアです。ステンレスという素材は、非常に強靭な素材です。語源がステン(汚れ、錆)レス(ない)ということから、汚れない・錆びない金属として水回りには最適の素材になります。絶対にさびないということはありませんが、建材として使われる金属のなかで、耐久性、強度、耐熱性、美観などの多くの機能性を有しており、近代建築では高級な仕上げ材として使用されることも多いという特徴があります。

今回リペアを行うステンレスは「エンボス」という表面仕上げになります。有名なヘアラインや鏡面とは異なる表面仕上げです。他にもバイブレーションやダルという仕上げも多く採用されています。

before

さて、この「エンボスステンレスの凹み」は、ステンレスの凹みの中でもなかなかリペアが難しい部類に入ります。その一番の理由はご覧の通り、規則正しい模様があるからです。通常、ステンレスの凹みのリペアは、溶接して引っ張り出す方法をとることが多いのですが、その方法をとると、最後に溶接跡を消すための研磨が必要です。そうすると、この規則正しい模様が消える、または、消えなくても規則性が乱れ、平らにはなったものの、目立つことがあるかもしれません。よって、溶接せずに、ある補修技術を応用してリペアしたいと思います。建材補修では使わない技術です。

早速リペアを開始します。非常に硬い金属のため、少しずつ戻していきます。

ここまで、1時間半ほど掛かっています

だいぶん戻ってきました。あと少しです。

after
after

何とか戻りましたね。表面に補修器具を付けた跡も残らないので、簡単な清掃で終わりとなります。ただ、ヘアラインやバイブレーション仕上げなどのリペアだと、点付け溶接して、引っ張り出して、磨くのですが、その作業よりも時間が掛かっています。この傷2個で2時間ほどです。ただし溶接機を持ち込まないので、火気による危険性が全くありません。

溶接で行う方法も、この方法も、どちらも技術が必要ですが、安全性の面だけを見ると、圧倒的にこちらの方法が優れています。今後はこの手法をブラッシュアップしていきたいと思います。

ステンレス以外にも、アルミ、鋳鉄、ご相談ください。

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