こんにちは!
神戸営業所 大石です。
既存のものを再生させるという技術は、エコリペアの醍醐味です。長く使用してきたものを蘇らすという作業も弊社で行っている作業の一つです。ご家庭で長年愛用されてきた物の再生は、ご相談も多くご好評いただいています。
さて、今回は木製玄関ドアのリフレッシュ工事を行いました。
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木製玄関ドアの下部が雨や紫外線によって劣化しています。
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木部の保護のための表面の塗料が劣化すると、雨が浸み込んだりして木部が傷みやすくなってしまいます。同時に色褪せも発生するため、せっかくの木製ドアならでは風合いが台無しになってしまいます。また、悪いところだけの部分塗装という選択もゼロではないのですが、旧塗膜の寿命を考えると、お勧めは出来ません。少しでも永く美しく保つためには全体の剥離再塗装が最も優れた方法になります。
まずは‥古い塗膜の剥離です!
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古い塗膜を剥離していきます。木部を保護してくれていた表面を一皮剥いてあげるイメージで作業を進めていきます。
ここで1日目終了です。
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1層削り終わりました。元々の木の色はこんな色なんですね。塗膜は傷んでいましたが、木肌の劣化はほとんどなく綺麗でした!古い塗料をしっかり取らないと後の仕上がりに影響が出てしまうので重要な作業です。
2日目は下塗りです。
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最初に目止めシーラーを塗りました。木肌の傷みの程度や導管の大きさ・太さの違いによる塗料の吸い込みムラを防ぐ役割があります。これを塗ることで塗膜に均一の厚みを出しやすくなり、さらに艶に深みを出すことができます。これだけでも木の艶感が強調されすこし高級感が出てきました。この段階では着色剤を混ぜていないので、元の色よりかなり明るい状態です。
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次にサンディングシーラーを塗布します。サンディングシーラーは硬化後に削って、表面を平滑にすることができる塗料です。導管の凹凸がない「鏡面仕上げ」にするためには欠かせない塗料です。仕上げについては、他にも木の質感を生かした「オープンポア仕上げ」や半分以上の導管を埋めた「セミオープンポア仕上げ」など、お好みの仕上げに変えることも可能です。他にも近年人気の「オイルフィニッシュ」などへの変更も可能です。
乾燥・硬化ののち研磨をして表面を平滑にします。
ここで2日目終了です。着色のための下地作りに2日かかりました。ここまでを丁寧に作業をしておくことで、より美しい仕上がりになります。
3日目はいよいよ着色です。
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ムラにならない様に均一に色を塗布していきます。
ドアの内側の色に合わせて調整しながら何回も重ね塗りをしていきます。
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着色を重ねすぎると透明感がなくなり木目が消えてしまいます。そうならないように色味と塗り厚を調整して塗装を行います。
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元の玄関ドアの色になりました。見た目はほぼ回復しました。
最後の仕上げは艶の調整です。
艶を調整した専用のクリア塗料をしっかりと塗ります。今後の保護の役割があります。しっかり保護をしてもらうため、適量を均一に塗ります。
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最後に玄関回りの枠も劣化していたので塗装させて頂き、完了です。お客様にはとても喜んでいただきました。3日間お客様には出入りでご迷惑をおかけしましたが、仕上がりに満足して頂いて良かったです。
近年玄関ドアの修理は交換以外にもカバー工法など色々な方法がありますが、思い入れのあるドアをリフレッシュすると気分もとてもいいですね。特に木製ドアは今回のように塗装をすれば復活します!個人的には木の玄関ドアが好きなのでとても満足です。塗装のリフレッシュに合わせて、把手や丁番などの金物を新調したり、防犯性の高いディンプル錠に交換したり、鍵を追加したり、そのような作業も同時に行いますので、ご相談ください。
その他ホームページに色々な施工事例もアップしています。よろしければご覧ください。
今後もお客様に喜んで頂きたい一心で作業をしていきます。どうぞよろしくお願いします。